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#01「みんなのコード」に聞く、ソーシャル・イノベーションを起こすために大切なこと

「みてね基金」第四期 イノベーション助成の公募は終了しております。(2024年1月10日追記)

「みてね基金」では現在、第四期 イノベーション助成の申請を公募中です。

イノベーション助成は、革新的な解決策のアイデアと実行力を持っている団体に、その取り組みを進めるための、1団体最大1億円のまとまった投資的資金を提供するプログラムです。

「みてね基金」では、より多くのNPOの皆さまに助成申請をご検討いただきたいと考え、第二期 イノベーション助成で採択した7団体に、「ソーシャル・イノベーションを起こすために大切なこと」に関する3つの質問にお答えいただきました。

本日から7回に渡り、各団体が考える「ソーシャル・イノベーションを起こすために大切なこと」をお届けします。

1回目は特定非営利活動法人 みんなのコード」代表理事 利根川 裕太さんです。

「みてね基金」第二期 イノベーション助成事業概要

Q. 現在取り組まれているイノベーション助成事業において、イノベーションを起こすために重視しているポイントを教えてください。

A.  私たちが取り組むイノベーション助成事業では、2つのポイントを重視しています。1つは、子どもや先生の反応を見ながら、計画を柔軟に更新することです。実際、プロトタイプ開発から学校の授業で実践するまでのサイクルを短くし、「みてね基金」のご担当者様ともディスカッションしながら計画を変更しました。

2つ目は、ダイバーシティ・インクルージョンの観点です。特にテクノロジー分野は、大きなジェンダーギャップが認められる領域です。女性教員や女子生徒にも学びが届く事業にするため、プロダクトの開発プロセスを工夫しながら取り組んでいます。

Q. イノベーションを起こす上で、団体や組織としてどうあるべきか、イノベーションを起こす団体に必要な要素とは何か、についてご意見をお聞かせください。

A.  イノベーションを起こしていく上で3つ大切なことがあります。1つ目が子どもファーストのアプローチです。「みんなのコード」は、バリューのひとつに「子どもから始めよう」という行動指針があります。実際のユーザーである子どもたちの様子や先生方に耳を傾け、プロダクトの開発・改善に活かすことは、私たちの取り組みの核になっています。

2つ目は、イノベーションを加速させるために、計画にとらわれず、新しいことにチャレンジする勇気です。時には思いきって方向転換する勇気を持つことも、成長のためには必要です。

3つ目は、学ぶ場を設けることを大切にしています。特に生成AIは、子どもの学びに大きな影響を及ぼす可能性があると認識し、社内勉強会を定期的に実施しています。さらに、社員が、学校現場や社外イベント等で実際に生成AIを使ってみることを後押しすることで、社員の手触り感のある学びがイノベーションの源泉になると考えています。

Q. 最後に、貴団体にとってイノベーションとは何か、を教えてください。

A. 「みんなのコード」は、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」というビジョンを掲げ、活動しています。テクノロジー教育は、「家庭」「地域」「学校」による格差が生まれやすい領域であると認識しているため、地方、学校の先生、そしてマイノリティへのサポートを重視しています。日本全国のすべての子どもが、テクノロジーを創造的な道具として使い、自身の可能性を発揮できる仕組みをつくることが、イノベーションであると考えています。


利根川さん、ありがとうございました。

次回は「認定NPO法人フローレンス」みらいのソーシャルワーク事業部マネージャー 桂山 奈緒子さんです。

  1. 特定非営利活動法人みんなのコード

  2. 認定NPO法人フローレンス

  3. 認定NPO法人キッズドア

  4. 公益社団法人東京子ども子育て応援団

  5. 認定NPO法人3keys

  6. 認定NPO法人テラ・ルネッサンス

  7. 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン


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