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【イベントレポート】「みてね基金」第二期ミートアップ2021(後編)

こんにちは。みてね基金事務局です。

「みてね基金」では、2021年11月26日に「みてね基金」第二期ミートアップ2021を開催致しました。
本イベントは二部構成で行い、第一部(イベントレポートはこちら)では「みてね基金」の活動をスタートさせた笠原健治やみてね基金事務局から採択団体の皆さまへ「感謝」をお伝えしながら質疑応答を行う時間、第二部は採択団体間の「つながり」を作るため、採択団体の皆さまでテーマ別にディスカッションを行う時間、として進行しました。

本記事では、第二部の採択団体の皆さまによるディスカッションの内容をご紹介致します。

さて、突然ですが、マグネットテーブルという手法をご存知でしょうか? マグネットテーブルとは、同じ課題意識や理想像を持った人との深い対話を実現する方法です。
第二部では、参加者の皆さまそれぞれが「今一番話したいテーマ」を紙に記載した後、自分のテーマと近い人や興味を持ったテーマの人とグループになり、ディスカッションしていただきました。
どのテーマも深掘りする要素がたくさんあり、議論はつきませんでした。以下は、テーマ別グループディスカッションの内容です。

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テーマ「日本の未来で一番変えたいこと」
子どもの幸せとは何か、子どもの幸せを大人は理解しているのか、といった子ども支援のベースとなる大きなテーマの議論や、NPO業界に今までよりもさらに資金が流れてきたとき、その資金がしっかりとそれぞれの子どもが幸せに使われるようになるためには何が出来るか、といった議論が交わされました。
また、日本の高齢者と子どもがもっと交流できる場を、草の根活動でも増やすべきでは、というご意見も共有されました。

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テーマ「本当に支援が必要な家庭との適切な接点の持ち方・関わり方」
「本当に支援が必要」の定義は何か、仮に定義できたとしても、定義のボーダーラインにいる人の支援はどうするのか、という議論のほか、支援が必要な人が困っている状況から脱するためにどのような仕組みが作れるか、など中長期的視点をもった支援についても話されました。
また、支援を進めるなかで、民間と行政の間での支援対象者情報の取扱いの難しさなど、セクターを超えた連携の課題についても意見が交わされました。

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テーマ「組織、チームビルディング、モチベーションについて」
NPO団体の組織運営にかかわる課題について話されたグループもありました。
活動メンバーが急に増え、メンバー同士のモチベーションギャップが生まれやすい状況に置かれた際のチームビルディングの方法について、複数の事例が共有されました。
また、NPO団体は支援をする側に回ることが多いが、外部支援を受けて課題を解決する“支援をされる側”に回ることもたまには良い、というご意見がとても興味深かったです。

テーマ「お金について」
NPO運営に欠かせないお金の話から、法人寄付の集め方や、事例などが話されたグループもありました。
また、寄付をいただいている法人から「社員が参加できる支援プログラムを作って欲しい」という依頼も、NPOと異なるセクターが協業することで、さまざまなプログラムを作れるというご意見もありました。
社会を良くするために何かしたいという人は、NPO業界の外にも実はたくさんいる、というお話にとても気持ちが明るくなりました。

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テーマ「ママを応援したい、子どもを応援したい」
ママを応援する団体さんが集まったこちらのグループでは、コロナ禍で交流する機会が減り、孤立しているママに対する心配ごとなどについて話されました。コロナ禍で色々と活動しにくい状況下でも、ママを応援していきたいという想いや、ママたちへの支援が必要になる前にママに会い、支援していきたいという意見に多くの共感が集まりました。

テーマ「仕事を通じて実現したいこと、チャレンジして行きたいことは何か」
こちらのグループは、オンライン参加のメンバーで構成されたグループでした。それぞれ違う活動をされながらも「子どもが大切にされる社会」を目指したいと考えており、「子どもが大切にされる社会」は大人も大切にされる社会であるというご意見がありました。
また、広報にご苦労されているという悩みがあるなかで、デザインの力が団体の活動を伝えるために一役買った事例の共有もありました。

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テーマ「(NPOの活動に関する)さまざまなテーマ」
こちらのグループでは、子どもの集まる居場所に関する新規事業について、アイディアの共有がありました。
また、NPOで働くことに関して、給与や待遇は改善が必要、家族など周囲の理解を得にくい等の課題が話された一方で、NPOではない業界から転職したご自身の経験談の共有などもあり、今後さまざまな人たちがNPO業界で働くようになり、社会を少しでも良くしていく仲間を増やし業界を盛り上げていきたい、というご意見もありました。


​​子どもや家族がしあわせに暮らせる社会の在り方について、高い視座を持ちつつ、常に社会の現状にしっかりと目を配り、団体の枠を超えてお互いにアドバイスをし合う採択団体の皆さまの姿に、大変深い感銘を覚えました。

以上、「みてね基金」第二期イベントレポートを前編、後編に分けてお届けしました。

「みてね基金」では、現在第三期助成に向けて検討を進めています。
“すべての子ども、その家族が幸せに暮らせる世界を目指して”、今後も同じ目標を共にする仲間と歩んでいくことを楽しみにしています。

みてね基金事務局 一同

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