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【イベントレポート】子どもと家族の社会課題に挑むイノベーターの集い ~ イノベーション助成ミートアップ2023 イベントレポート ~

2023年6月2日、「みてね基金」第二期イノベーション助成に採択された7団体をお呼びして、子どもや家族を取り巻く社会問題の解決に向けて取り組んだ2年間の知見や課題を共有するイベント「第二期イノベーション助成 ミートアップ2023  」を開催しました。

参加団体(五十音順)
特定非営利活動法人3keys
特定非営利活動法人キッズドア
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
公益社団法人東京子ども子育て応援団
特定非営利活動法人フローレンス
特定非営利活動法人みんなのコード

7団体による事業進捗と知見の共有

イベントでは、「みてね基金」第二期イノベーション助成に採択された7団体から、合わせて14人が参加し、事業の進捗状況の共有や、それぞれの事業や団体が直面している課題へのアドバイスや問いかけが行われました。2021年の助成開始時には構想段階だったアイディアが、プロジェクトとなり、国内外の子どもや家族に支援として届いていることを実感する場でした。

以下は、その内容です。

  • オンラインの子育て相談事業が行政と連携し実施されています。

  • 海外ルーツを持つ子どもの保護者向けに学校情報が届くサービスが始まりました。

  • 学校外の体験活動を支援する奨学金が立ち上がりました。

  • テクノロジーが身近にある社会を生きる子どもたちへのテクノロジー教育に対する政策提言が実施されました。

  • 生鮮食品のフードロスをなくし、食品が必要な家庭に届けるフードパントリーの仕組みが立ち上がりました。

  • 10代の若者向けの居場所がオープンしました。

  • アフリカのブルンジでは、ストリートチルドレンの自立を目指した職業訓練が進んでいます。

また「家族アルバム みてね」の事業責任者であり、「みてね基金」を始めた笠原も出席。7つの団体の発表を聞き、「みてね」や「みてね基金」への笠原の想いが共有されました。

対話を通して、さらなる知見の共有

各発表が終わった後、各参加者が自分が話したいことや悩みを書いた紙を持ち、似たテーマの人たちとグループを作り、対話を深めました。

社会課題の分野や活動場所も異なるメンバーが、興味を持った共通のテーマで話し合いを深めることで、新たな視点を得るきっかけになりました。

30分間の対話が終わった後、各グループの代表者から対話のなかで得られた知見を発表していただきました。

発表内容の一部をご紹介いたします。

グループテーマ:ギャップ、行政とNPO、経営と現場について

  • 行政とNPOの目指す視点にギャップを感じることがある。それをすり合わせるための工夫について。

  • 組織の経営や方針を考える人たちと、現場で動く人たちとのギャップをどう解決していくか。一つの例として、組織全体で年4日間はじっくり話し合う時間を持っている。

グループテーマ:協働、社会的インパクトについて

  • みんなが参画したくなる目標設定について。

  • 課題解決の第一歩は、現状を知ってもらうこと。

  • 寄付を含めて参画したくなるためには、「かわいそう」ではなく、「みんなにとってこれはいいことだよね」と思ってもらうこと。

  • 社会活動家の想いと、研究者の冷静な視点。両方をもって、実感と納得をするといいと思う。

各テーブルから、社会貢献の専門家ならではの意見、悩み、アイデアが次々と生まれ、課題解決に全力で取り組む意志が感じられました。子どもや家族にとってより良い未来を目指す非営利団体の皆さまからの事業の進捗報告や議論の内容の発表は、みてね基金事務局にも大変貴重な機会でした。

これからもお互い刺激し合いながら、”すべての子ども、その家族が幸せに暮らせる世界を目指して”、共に歩みを進められればと思います。

「みてね基金」では、引き続き非営利団体の活動を支援してまいります。