【イベントレポート】「みてね基金」第二期ミートアップ2021(前編)
こんにちは。みてね基金事務局です。
「みてね基金」では、2021年11月26日に第二期採択団体の皆さまにお集まりいただき、「みてね基金」第二期ミートアップ2021というイベントを開催致しました。本記事ではその様子をお届けいたします。
本イベントの目的は、第二期採択団体の皆さまへ「みてね基金」から「感謝」の気持ちをお伝えすることと、団体の皆さま同士の「つながり」を作ることでした。
日々、子どもやその家族の課題解決に挑戦する20のNPO団体から合計34名の皆さまが、国内外からオンライン、オフライン、ビデオメッセージでご参加くださいました。
本イベントは、二部構成で行われ、第一部は「みてね基金」の活動をスタートさせた笠原健治やみてね基金事務局から採択団体の皆さまへ「感謝」をお伝えしながら質疑応答を行う時間、第二部は採択団体の皆さまでテーマ別にディスカッションを行う時間、として進行しました。
それでは、まずは第一部、採択団体の皆さまから事前にいただいた笠原への質問と回答をご紹介いたします。
笠原:一番は子どもの成長、家族の愛情を感じる瞬間です。また、事業や会社が成長して行くこともとても嬉しいですね。「みてね」(家族アルバム みてね)事業はとてもやりがいがあります。良いチームメンバーに恵まれていることや、ユーザーさんに喜んでいただけていることもやりがいに繋がっています。家族や子どもへの愛情と「みてね」事業が同じ直線上にあり、その愛情が「みてね」を作る原体験でもあるので、これだけのめり込めるのかなと思います。
公私の幸せが一致している状態が最強の幸せというか、とても良い状態だと思っています。
皆さまが行われているNPOの活動も、ご自身のご家族や子どもさんへの愛情かもしれないですし、場合によっては理不尽な体験など何かしらの強い原体験が元となり行動を起こされてる方もいらっしゃるのではないかと思います。そのような行動の源となる原体験は宝物だと思っています。
公私一致の状態だからこそ幸せであり、粘れる強さもあり、皆さんと共通する部分もあるのではないかと思っています。
笠原:公私の幸せが一致してる状態なので、本当にやりたいことやワクワクすることを考えることができるようになってます。
昔はもう少し、お金を儲けやすそう、などという視点があったのですが、最近は「みてね」を通して、自分の幸せの追求と事業を一致させることができることに気づいてきました。
自分が本当にやりたいワクワクすることを考え、起こしていく行動は、周りのメンバーにも共感され、その先のユーザーにも伝わり、たくさん人の役に立つことによって、収益としても大きなものを得られるのではないかと最近思っています。
笠原:基本的には優しく、性善説で、信じて、より期待していきたいと思っています。自分自身、そうされる方が好きなのもありますし。ただ今朝メンバーと話していて、笠原さんあんまり褒めないですよね、と言われまして(笑)。言うほど実現は簡単ではないですね。優しいとは思うのですが、ちゃんと言葉で褒めてるのかとか、ちゃんと期待を表してるのかなど、もう少しがんばらなければと思うところです。
時には厳しさも大事だとは思うのですが、常に厳しくしていると、本来見るべきであるユーザーさんではなく上司を見て仕事をすることになってしまいます。上司や同僚に遠慮することなく、声に出して意見してほしいですし、行動してほしいと思っています。社内にも時々大きく価値を出す人がいますが、そういった人はライン(基準)を大きく越えて行動しています。性善説で、優しく、信じて、可能性を伝えて、期待して、という環境の方が、そのような人が出てきやすいんじゃないかと思います。厳しさも時に必要ですが、基本的には常に性善説でいきたいと思っています。
笠原:「みてね」は、海外では「FamilyAlbum」という名前でサービスを展開しています。2020年の初頭、日本より先に北米でコロナの流行が広がっていく中、北米圏の他社サービスを見ると、さまざまなコロナに関わる取り組みや発信をしていました。「FamilyAlbum」としても何か出来ることはないかと考え、日本に先駆け、海外で寄付活動やメッセージ発信を行いました。
北米は昔からチャリティーや社会活動がダイナミックに行われていますが、日本でも広まっていくと思っています。著名人による大規模なチャリティー活動や、SDGsの後押しもあり、企業の取り組みも進んでいくと思います。NPOへの期待も高まっていき、業界に流れてくるお金ももっと大きな金額になってくるので、今後はより活動規模をスケールしていくチャンスが増えていくと思っています。
そのような流れの中で、NPOの皆さまの現場との接点によるニーズの理解から生まれるきめ細やかなご支援や、クリエイティブな発想が、個人レベルでも組織としてもさらに実現していくといいなと思います。そして、そのような個人や組織とご一緒させていただいたり、後方からご支援させていただければと思っています。これからもよろしくお願いします。
最後の質問は、「みてね基金」の今後の構想についてでした。
この質問に対し、笠原とみてね基金事務局から、「団体の皆さまのご意見をいただきながら、今後の構想のアイディアをまとめて行きたいです」とお伝えし、イベント参加者の皆さまに率直なご意見をお伺いしました。
以下、「みてね基金」の今後の構想に対する、採択団体の皆さまからのさまざまなご意見です。
お母さんが明るくなり、社会が明るくなる、ひとり親やお母さんたちの就労トレーニング支援
NPOが持っている尖ったアイディアを、全国レベルで共感を生みつつ、収益事業として成長させるノウハウがセットな支援
海外でのファンドレイジング、イノベーティブな施策の構築方法など、ノウハウや人財も合わせて提供するような助成プログラム
コレクティブインパクトのような、NPO団体同士が一緒に何かやるということに対する助成プログラム
若者の社会活動への巻き込みに向けた支援
助成期間を区切らずに、将来性のある事業への継続的な支援
「みてね基金」の今後を検討する上で、イベントにご参加いただいた採択団体の皆さまからの活発なご意見は、とても参考になるアイディアばかりでした。
また、「みてね基金」をスタートさせた笠原の想いもあらためてこのイベントで確認し、「みてね基金」の今後の運営を考え、大変身の引き締まる機会となりました。
次回のレポートでは、イベント後半に行われたテーマ別ディスカッションの内容についてお届けします。