離婚は親にとっても子どもにとっても一大事
NPO法人ウィーズ
こんにちは。みてね基金事務局の関です。
「みてね基金」第二期ステップアップ助成*の採択団体、NPO法人ウィーズさんは、親の離婚を経験する子ども、またその家族を支援する団体です。
離婚はやむを得ない選択であり、これから家族がより幸せになるための選択でもある、とウィーズ代表の光本さんはおっしゃいます。
厚生労働省によると、日本では現在、年間20万人の子どもが親の離婚を経験しており、その数は毎年積み上がっています。(日本の18歳未満の子どもの人口は1512万人。*2020年4月時点)
光本さんご自身も、中学生の時にご両親の離婚を経験されており、その当時光本さんが欲しかった支援をウィーズさんで実現されています。(そしてその活動はまだまだ道半ばとのことです)
現在ウィーズさんでは、家族の離婚を経験される子どもさんが、
親に話せなかったことを誰かにぽろっと話したかった時のための
=> LINE相談親とちょっと距離を置きたかった時のための
=> 居場所事業離れて暮らす親と子どもが交流し、遊んだり、勉強したり、食事をするための
=> 面会交流支援
離婚という人生最大とも言えるストレス環境に置かれたお父さんお母さんの負のエネルギーが、閉ざされた家庭環境の中で子どもに行かないように、第三者が吸収したり和らげることが大切、と光本さんはおっしゃいます。
成長していく子どもために離婚をしても、出来る限り、お父さんとお母さんが子どもと関係を続け、協力して行く世界をウィーズさんは目指しています。そのためウィーズさんは、お父さんお母さんの希望ともしっかりと向き合い、時に正面からぶつかることもあるそうです。
離婚をきっかけに、子どもさんと縁を切られるお父さんやお母さんもいらっしゃるそうです。「しかし、子どもにとってはお父さんもお母さんも大事。どちらかが欠ければ、その子は存在しないから。誰かがお父さんを否定する、お母さんを否定する、ということもあってはいけない。子どもにとってお父さん、お母さんが否定されることは、自分の半分が否定されることと同じこと。」と光本さんはおっしゃいます。
「やむをえず、これから家族がより幸せになるために選択するものが離婚です。その過程の中で、家庭や家族の心の歪みを放置してはいけない。『あなたはここにいていい、あなたが生まれて来たことは本当に尊いことなのだ』と誰かが子どもたちに伝えていかなければならない。」(第13回コモンズ社会起業家フォーラム登壇 光本さん登壇内容より抜粋)
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毎年20万人の子どもが経験する離婚。もしそのような経験をしている子どもが周囲にいたら、私も微力ながらも、『あなたはここに居ていい、あなたが生まれて来たことは本当に尊いことなのだ』というメッセージを伝えたい、と思いました。そして、離婚を経験し、同じく傷ついているお父さんお母さんにも同じメッセージが伝えられればいいな、と思いました。
この(↓)資料は、ウィーズさんがイベントや講演会などで配布しており、自治体の家族相談窓口などにも設置されています。親の離婚を経験する子どもたちの年齢に沿った気持ちや対策が書かれており、とても分かり易くて良い資料です。
これからも「みてね基金」は、すべての子ども、その家族が幸せに暮らせる世界を目指し、さまざまな団体さんをご支援してまいります。『あなたはここにいていい、あなたが生まれて来たことは本当に尊いことなのだ』というウィーズ代表光本さんの言葉をすべての子どもに伝えていけますように。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。